Kyohei Hayakawa
宝石のフォルスネーム
更新日:2022年2月16日

宝石の正式ではない通称名を「フォルスネーム」と呼びます。
見た目が似ていたり、販売しやすくするために、高価な宝石の名前がつけられています。
フォルスとは英語の「false」で「正しくない、偽の」という意味。
すべてのフォルスネームに悪意があるわけではないですが、市場価値のためだけに名前をつけられ、個々の美しさの価値が失われることは残念に思います。
以下はフォルスネームの例です。
◆アラスカ・ダイヤモンド→(正)無色水晶
◆セイロン・ダイヤモンド→(正)無色ジルコン
◆アラスカ・ブラック・ダイヤモンド→(正)ヘマタイト
◆アメリカン・ルビー→(正)パイロープ・ガーネット
◆アリゾナ・ルビー→(正)パイロープ・ガーネット
◆シベリア・ルビー→(正)レッド・トルマリン
◆ウォーター・サファイヤ→(正)アイオライト
◆ブラジル・サファイヤ→(正)ブルー・トパーズ
◆イブニング・エメラルド→(正)ペリドット
◆オリエンタル・エメラルド→(正)グリーン・サファイヤ
◆アメリカン・エメラルド→(正)グリーン・スポジュメン
◆オレンジ・トパーズ→(正)シトリン
◆オリエンタル・トパーズ→(正)イエロー・サファイヤ
◆オリエンタル・オパール→(正)ムーンストーン
名前は石に物語を与え、その響きは独自の美しさを表現します。
有名な何かに似ることよりも、唯一の魅力を求めることを美徳と考えます。