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  • 執筆者の写真Kyohei Hayakawa

ユリ 純潔と甘美



私が小さい頃、実家には常に花が飾られていました。

花を愛した母が特に好んで飾っていたのは白いユリ。

その気高い姿は私の懐かしい記憶とともに描かれる大切な風景です。


花言葉は「純粋」「無垢」

聖母マリアの純潔を象徴する花。

ヨーロッパ王家の紋章としても使われ、高貴なイメージとしても伝わっています。

ギリシャ神話では、ゼウスの妻ヘーラーの乳から生まれた花ともされ、神聖の中に官能性も感じられます。


ユリのモチーフはジュエリーにも多く、特にシルバーアクセサリーなどで広く見られます。

シルバーでは紋章と同じ「フルール・ド・リス」と呼ばれる様式化したデザインが多く、高級感とともにクールな魅力を生み出しています。


私はまた、具象と抽象のあいだのようなユリのデザインも美しく感じます。

そしてそのゆらめくような幻想のイメージに陶酔を覚えます。

内から外へと広がる花の生命力。調和された端正な姿と同時に、強く反った花びらはまるでバロック彫刻をイメージさせます。

静と動。純潔と甘美。

ユリの花にはその二面性の美も感じられます。

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