Kyohei Hayakawa
シトリン 幸福の象徴
更新日:2022年1月14日

シトリン Citrine
石言葉:希望、友愛
石の力:繁栄と富をもたらす。
和名:黄水晶
硬度:7
11月の誕生石
太陽の輝きを集めたような黄金のシトリンに私たちは幸福を感じます。
画家のゴッホが黄色い絵の具に希望を見出したように、シトリンの色は苦しみを乗り越える純粋な力を与えてくれるようです。
黄色い水晶であるシトリンは、フランス語でレモンをあらわす「citron(シトロン)」が語源となっています。
天然のシトリンが産出されるのはごくまれで、その色も薄すぎるか黒みがかっていたりするため、宝石としての美的価値は低いものでした。
1883年ブラジルで、まったくの偶然からアメシストを加熱すると鮮やかな黄色に変わることが分かりました。
多くのアメシストは約450℃で加熱されると美しいシトリンの色へと変化します。
現在私たちがジュエリーとして楽しむシトリンのほとんどは、このような加熱された宝石となっています。この加熱という行為は、その宝石本来が持っている潜在的な美しさを引き出す方法として考えられ、宝石の世界では一般的な処理として受け入れられています。この方法で一度変化した色は元に戻ることなく、永続して楽しむことができます。
古くからシトリンはその色から「太陽を象徴する石」として生命力を高めてくれるお守りとされました。また富と財産を築く「幸福の石」としても愛されてきた歴史もあります。